東京都板橋区板橋の耳鼻咽喉科

診療案内

診療について

当院では、耳鼻咽喉科全般の診療を行っております。感染症(インフルエンザ・COVID-19・溶連菌など)やアレルギー性鼻炎、お子様の耳・鼻・喉などのご相談を多くお受けしております。「現在治療中だけれど症状やお薬について詳しい説明がなく不安」「なんとなく通っているけれど、これでよいのか分からない」といったお悩みをお持ちの方も、どうぞ遠慮なくご相談ください。患者様のお気持ちに寄り添いながら、丁寧な診察と説明を心がけてまいります。

診察について

主な症状

【耳】

耳がかゆい / 耳が痛い / 耳だれがでる / 耳閉感(耳が詰まった感じがする) / 聞こえにくい / 耳鳴りがする

【鼻】

くしゃみ / 鼻水 / 鼻閉(鼻づまり) / 膿のような鼻水 / 鼻水が喉にまわる / 臭いがわからない / 鼻血がでる

【のど】

のどが痛い / 違和感 / 声がれ / 咳 / 味がおかしい / 舌がしみる / 首にしこりや腫れがある

【めまい・難聴】

めまいがする / 耳が聞こえにくい / 耳が詰まった感じがする / 耳鳴りがする

【その他】

いびきが大きい / 夜間に何度も目が覚める / 耳の下顎の下が張れている / 首にしこりがある / 顔が動きにくい

診療内容

耳について

耳垢

耳垢は耳穴の入り口付近にでき、自然に外へ排出されるメカニズムになっています。過剰な耳掃除は耳垢塞栓や外耳道の炎症の原因になります。またお子様の耳掃除は、動いてしまうことがあり注意が必要です。大人も子供も気になるときは無理をせず、耳鼻科で除去してもらうことがおすすめです。

外耳道炎

耳の入り口から鼓膜までの通路が外耳道です。
外耳道炎は、細菌や真菌などが原因となり、外耳道に炎症が起きる疾患です。耳掃除のしすぎで傷がつき、炎症を起こすことが多いです。

急性中耳炎

鼓膜の奥の中耳腔に細菌やウイルスが耳管(鼻の奥と耳をつなぐ管)を通じて入り込み、炎症を起こす疾患です。風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などがあると起こりやすいです。主な症状は耳痛、耳漏、耳閉感です。特に子供に多くみられ、乳児では発熱、機嫌が悪い、耳をしきりに気にすることがあります。通常は適切な内服薬と鼻の治療で改善することが多く、治りきらないまま放置すると滲出性中耳炎や慢性中耳炎に移行することがあります。完全に治るまで通院を続けることが大切です。

滲出性中耳炎

鼓膜の奥の中耳腔に滲出液が貯留する疾患です。急性中耳炎の治癒の過程や、何らかの原因(鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド肥大、上咽頭腫瘍など)で耳管(耳と鼻をつなぐ管)機能が低下するとなることが多い疾患です。主な症状は難聴です。子供に多く、痛くないため気付くのが遅くなることもしばしばで、テレビの音を大きくする、聞き返しが多い場合は早めの受診をおすすめします。治療は内服薬、鼻の治療を行い、改善が悪い場合は耳管に空気を送る治療や鼓膜にチューブを留置することもあります。

慢性中耳炎

急性中耳炎が治りきらないまま治療を中断したり、中耳炎を何度も繰り返すと、炎症が慢性化します。鼓膜に穴が開き(穿孔)、耳だれを繰り返します。治療は内服薬、点耳薬、洗浄などを行い、手術が必要な場合もあります。

鼻について

副鼻腔炎(蓄膿症)

ウイルスや細菌による風邪やアレルギーなどにより、副鼻腔(顔の骨の中にある空洞)に炎症が起こる疾患です。歯が原因で起こる歯性上顎洞炎や、かびが原因で起こる真菌性副鼻腔炎もあります。

急性副鼻腔炎(発症4週間以内)

風邪をひいた後に、ドロドロとした色のついた鼻水が続き、鼻水が喉に降りる場合、急性副鼻腔炎になっている可能性があります。頭痛、頭重感、目の奥の痛み、頬の痛み、歯の痛みを伴うことがあります。治療は抗生物質、去痰剤、抗アレルギー薬などの内服、鼻処置、ネブライザーなどを行います。鼻うがい(専用の器具を用いて生理食塩水で鼻を洗浄する)も効果的です。

慢性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎の症状が長引いたり繰り返すと、炎症が慢性化することがあります。副鼻腔に膿がたまったままになり、時に鼻茸(ポリープ)を伴います。治療は、マクロライド系抗生物質を2ヶ月から3ヶ月間、少量で内服することで、約70%の方が改善します。内服治療の効果が乏しい場合は手術治療が必要なこともあります。

好酸球性副鼻腔炎

アレルギーに関係する好酸球(白血球の種類)が関与する特殊なタイプの慢性副鼻腔炎です。鼻茸(ポリープ)を伴うことが多く、主な症状は鼻閉(鼻づまり)、嗅覚障害、粘調性鼻汁などです。気管支喘息やアスピリン喘息を合併することもあります。治療は、抗生物質が効きにくく、ステロイド内服、手術治療、生物学的製剤です。再発が多く長期的な管理が必要になります。

アレルギー性鼻炎

アレルギーとは特定の原因物質(アレルゲン)に対して体が過剰に反応して症状として現れます。本来身体を守るための免疫反応が、有害な症状を起こしてしまいます。鼻の粘膜が過剰に反応して炎症を起こすのがアレルギー性鼻炎です。主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻閉(鼻づまり)です。

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【種類】
  • ・季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

    スギ、ひのき、カモガヤ、ブタクサなどの植物の花粉が原因となり、アレルギー反応を起こす疾患です。

  • ・通年性アレルギー

    ハウスダスト、ダニ、ペットの毛、カビなどが原因となりアレルギー反応を起こす疾患です。

【診断・検査】
  • ・問診、鼻内の診察
  • ・血液検査
【治療】
  • ・薬物療法(抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、点鼻薬、漢方薬)

    スギ花粉の場合、抗ヒスタミン薬(一般的にアレルギーの薬といわれているもの)をスギ花粉が飛散する1週間から2週間前から飲み始めると、飛散後症状が出てから飲み始めるのに比べて症状が軽くすむことが多く、早めの治療がおすすめです。

  • ・舌下免疫療法(スギ、ダニ)

    アレルギーの原因となるもの(スギ花粉抽出物、ダニ抗原)を少しずつ毎日身体に入れて体質を変えていき、アレルギーの症状を抑える治療です。3年以上継続することがおすすめです。スギ舌下免疫療法の場合は、スギ花粉が飛散する3ヶ月以上前の6月から11月までに治療を開始する必要があります。初回投与は院内で行い予約制になります。投与後30分間院内で待機していただき、体調に変化がないか確認します。ご希望の方はまず受診していただき、診察、アレルギーの種類を確認する血液検査を行い、適応の方は初回投与の予約をしていただきます。

  • ・レーザー治療

    アレルギーによって炎症を起こした鼻の粘膜の一部をレーザーで焼灼することにより、過剰反応を抑える治療です。くしゃみ鼻水鼻づまりに効果が期待できますが、特に鼻づまりに対して効果が高いです。アレルギーを根本的に治す治療ではありませんが、治療後1年から数年は効果が続くことが多いです。まず鼻の中を麻酔し(麻酔液の付いたガーゼを挿入します)レーザーで焼灼します。麻酔をするので痛みはほとんどありません。所要時間は40分くらいです(混雑状況により時間がかかる場合があります)。治療後は一時的に鼻水鼻づまりが悪化し、分泌物や血の塊が出ることがあります。費用は健康保険が適応され10000円前後です。レーザー治療は火曜午前に予約制で行っています。ご希望の方はまず受診をしていただき診察が必要となります。

  • ・抗IgE抗体(ゾレア)治療

    ~準備中~

のどについて

喉の痛み

喉の痛みがある場合は、急性上気道炎(かぜなど)、扁桃炎(のどの両側にある扁桃腺の炎症)、咽喉頭炎(咽頭や喉頭の炎症)、扁桃周囲炎(扁桃と扁桃の周りの粘膜の炎症)、扁桃周囲膿瘍(扁桃腺の周辺組織の深部に膿がたまる)、溶連菌、新型コロナウイルス、アデノウイルスなど様々な感染症による喉の炎症などの可能性があります。長引く場合、喉の腫瘍が隠れていることもあります。

喉の違和感

のどの異物感やのどに何か詰まっているような感じがある場合は、咽喉頭異常感(ストレスや自律神経の乱れが関与)、逆流性食道炎(胃液が食道に逆流し食道粘膜の炎症を起こす)などの可能性があります。状況に応じて、喉頭ファイバーというカメラで喉の奥まで観察をして、喉の腫瘍も含め原因となる異常がないかを確認します。

声がれ

急性上気道炎(かぜなど)や声を過度に使ったことによる急性炎症は内服薬、吸入治療、発声を控えることで治癒することがほとんどです。声がれが長びく場合は、声帯結節、声帯ポリープ、喉頭がんなどの可能性があります。喉頭ファイバーというカメラで喉の奥まで観察をして、喉の腫瘍も含め原因となる異常がないかを確認します。

味覚障害

味覚障害の多くには亜鉛欠乏が関わっています。亜鉛欠乏の原因は摂取不足、薬の副作用、亜鉛吸収障害などがあります。鉄欠乏貧血やビタミンB群欠乏症などによっても起こります。また味覚障害には、舌痛やドライマウスなどの症状も同時に見られることもあります。血液検査や口腔培養検査などを行い、治療は亜鉛補充療法で、ビタミン補充、漢方を併用することもあります。

めまい・難聴について

めまい

めまいには周囲や自身がグルグルまわる回転性めまいと、周囲や自身がふわふわする非回転性めまいに大まかに別れます。ふわふわするめまいの中には、眼の前が暗くなる眼前暗黒感や、血の気が引くような立ちくらみや、身体がふらついて平衡感覚が取れにくくなるなどの症状を呈することもあり、症状は多岐にわたります。

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めまいの多くは、内耳からくるめまい(末梢性めまい)ですが、脳からくるめまい(中枢性めまい)や、低血圧、不整脈、貧血などの全身的なもの、片頭痛に伴うもの、慢性的に持続するものもあり、鑑別が重要です。耳鼻咽喉科では主に内耳からくるめまい(末梢性めまい)を治療します。内耳からくるめまいの代表的な疾患は、良性発作性頭位めまい症(内耳の中にある耳石が原因で起こる)、メニエール病(内耳の中にあるリンパ液がむくんで起こる)、前庭神経炎(内耳から脳へ情報を伝える前庭神経がなんらかの原因で障害されて起こる)などです。

突発性難聴

字通り突然起こる難聴で、片方の耳に起こることがほとんどで、ある日突然片方の耳が聞こえにくくなります。耳鳴りや耳閉感(耳がつまった感じ)を自覚されることも多いです。めまいを伴うこともあります。原因は不明で、治療開始が早いほど改善する可能性が高く、早期に受診し、診断治療を受けることが重要です。

その他の症状について

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome 通称SAS)

眠っている間に無呼吸(呼吸が止まる)や低呼吸(通常の呼吸の50%以下の換気量)になってしまう疾患です。症状は、いびき、日中の眠気、熟睡感がなく疲れやすい、夜間頻尿などで、心臓血管系に負担がかかるため、数々の生活習慣病を合併しやすくなります。原因は、肥満、上気道(鼻やのどの通り道)が狭い、下あごが小さい、舌が大きいなどがあります。

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【検査】
  • ・上気道(鼻やのどの通り道)の状態を内視鏡で確認

  • ・簡易ポリグラフ検査(機器をレンタルし、自宅で呼吸、いびき、酸素濃度を測定する)

  • ・睡眠ポリグラフ検査(通常は1泊入院で、様々なセンサーを体に取り付け、呼吸状態と睡眠の質を評価する)

治療は、CPAP、マウスピース、外科的治療(鼻粘膜レーザー治療、鼻中隔矯正術、下鼻甲介骨切除術、アデノイド扁桃摘出術など)です。当院では上気道の観察を行い、専門病院をご紹介します。

唾液腺の炎症

唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)は唾液を分泌する腺です。唾液は唾液腺から、導管という管を通って口の中に流れ出ます。唾液腺に炎症が起きると、耳の下、顎の下、口の中が腫れたり、痛みが出たり、発熱をすることもあります。唾液腺に炎症を起こす主な疾患は、急性化膿性唾液腺炎(細菌感染によるものが多い)、ウイルス性唾液腺炎(おたふくのウイルスを含む)、唾石症(唾液腺や導管に石ができる)、自己免疫性(シェーグレン症候群などで免疫が自身の唾液腺を攻撃する)などです。

頭頚部腫瘍

脳を除く首から上(顔、鼻、副鼻腔、耳、口腔、咽頭、喉頭、甲状腺、唾液腺、頸部リンパ節など)の腫瘍の総称です。

顔面神経麻痺

顔面神経は脳から出て耳につながり、耳の下から出てきて、顔の表情を作る筋肉に分布しています。顔面神経が麻痺すると顔が動きづらくなり、目が閉じにくくなったり、口から水が漏れたり、味覚障害が起きたりします。

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【主な種類】
  • ・ベル麻痺(最も多い原因)

    原因は不明ですが、単純ヘルペスウイルスが関与しているとされています。

  • ・ラムゼイハント症候群

    帯状疱疹ウイルスが原因と考えられていて、顔面神経麻痺の他に耳の痛み、難聴、めまいなどを伴うことがあります。

  • ・その他

    中枢性(脳腫瘍や脳血管障害)、外傷、中耳炎、耳下腺腫瘍など

治療は、ステロイド内服治療が基本です。ベル麻痺やラムゼイハント症候群では抗ウイルス薬の併用が推奨されています。早期診断、早期治療が重要です。

補聴器について

補聴器

聞こえにくい、聞き返すことが多い、家族からテレビの音が大きいと指摘されるなど、聞こえに不自由を感じる場合は、まず通常の外来を受診していただき、耳の中に異常がないかを確認します。聴力検査を行い、その結果をふまえ、患者様と相談の上補聴器外来を予約します。当院では補聴器相談医(日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定)と認定補聴器技術者が補聴器の選択、調整、フォローアップを行っていきます。

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補聴器装用には慣れが必要です。難聴のない場合、脳は雑音と必要な音を聞きわけることができますが、長期間難聴に慣れてしまった脳は、補聴器を付けて音が入ってくると、すべてを雑音と間違えて認識し、うるさく感じてしまいます。毎日補聴器を付けることによって徐々に脳が変化していき、うるさく感じなくなっていきます。慣れるのに3ヶ月くらいはかかり、根気よく続けることが大切です。また、難聴は、認知症のリスク因子にもなります。加齢による難聴でも、そのまま放置すると、脳の活動が減り、認知機能低下につながります。補聴器などを使い対策をし、言語力低下や社会的孤立を防ぐことで、認知症の予防に繋がります。

その他対応している診療

以下のような診療や検査にも対応しています。

  • レーザー治療(完全予約制/火曜日午前)・・・【保険診療】

  • インフルエンザ・COVID-19・溶連菌・アデノウイルスなどの迅速検査・・・【保険診療】

  • 舌下免疫療法・・・【保険診療】

インフルエンザワクチンについて

予防接種

※2025年度のインフルエンザワクチンにつきましては、詳細が決まりしだいお知らせします。
しばらくお待ちください。